こんにちは、poco moonです。今日のテーマは「BGMに使う音選びのコツ」。
DTMでは、打ち込み技術ももちろん大切ですが、実は「音色選び」が作品の印象を大きく左右します。どんな音を選ぶかによって、音楽の質(クオリティ)が変わり、同じメロディでも雰囲気がまったく違って聴こえることもあります。
メロディを引き立てる音の組み合わせ
メロディはピアノで作ることが多いですが、私はよくベル系のサウンドも重ねます。
ピアノの音だけだと他のオケに埋もれやすいことがあるため、グロッケンをうっすら混ぜて音の輪郭をはっきりさせるようにしています。ほんの少し高域に煌めきを足すだけで、聴こえ方がぐっと洗練されます。
音の硬さでジャンルが決まる
音の「硬さ」や「柔らかさ」は、ジャンルの印象を決める重要な要素です。
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コーポレート系BGMでは、クリーンで硬めの音を使うとサウンドが引き締まり、クールな印象になります。
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アンビエント系BGMでは、逆に柔らかいパッドやアタックの穏やかな音色を中心にして、空気のような優しい雰囲気を出すようにしています。
その曲の世界観に合わせて、音の“質感”を意識して選ぶことが大切です。
帯域バランスで音を整える
音の周波数帯域が重なりすぎると、全体が膨らんで聴き取りづらくなります。私は主張したい音と支える音の帯域を意識的に分けるようにしています。たとえば、メロディを明るめにして、パッドを中域寄りに、ベースを丸く低域に置くことで、自然な立体感が生まれます。
まとめ
音選びは、BGMの“世界観づくり”そのもの。
メロディやコードだけでなく、「どんな音で表現するか」を考えることで、作品の完成度は大きく変わります。聴く人が心地よく感じる音の組み合わせを探す。それが、BGM制作の面白さのひとつだと思います。
