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2025年10月13日月曜日

作曲家のアイディアが枯渇しないために大切にしていること


こんにちは、poco moonです。今日のテーマは「作曲家のアイディアが枯渇しないために大切にしていること」です。

メロディやアレンジのアイディアが出ない時期は、私にもあります。特にストックミュージック(BGM)をたくさん作っていると、「あれ、このメロディ、前の曲と似てるな」と感じることがよくあるんです。

自分の中で“好きなメロディの上下の流れ”というものが自然とできあがっていると、無意識のうちに同じパターンをなぞってしまう。アレンジも似たような展開になってくると、次第に「つまらないな」と感じるようになります。

いわゆるマンネリ、ですよね。


日々の行動を変えてみる

マンネリに陥っているときは、音楽面だけでなく、日々の行動パターンまで同じになっていることが多いです。だからこそ、生活の中に小さな変化を取り入れることがとても大事だと思います。

たとえば、朝のコーヒーを飲む場所を変えてみたり、散歩のルートを少し変えてみたり。それだけでも、気分や感覚がリセットされて、曲作りのモチベーションに繋がることがあります。習慣が創造のリズムを生む一方で、固定化されすぎると“発想の通り道”が狭くなる。

だからこそ、ときどき違う角度から世界を見てみることが、作曲家にとっての栄養になるのかなと思います。


他の音楽から刺激をもらう

もうひとつ大切にしているのが、他の人の音楽を聴くこと、分析することです。
自分の好きなアーティストの曲のコード進行を参考にして、実際に打ち込んでみるのはとてもおすすめ。思ってもいなかったメロディや構成が自然と生まれることがあります。

私もよくやるのですが、「なるほど、この展開の仕方は自分にはなかったな」と気づく瞬間がとても刺激的なんです。音楽理論の勉強というより、感覚的に“耳を育てる”練習のようなものですね。

そして、音楽以外のインプットもとても重要です。近くの公園を散歩したり、ときには少し遠出をして旅をするのも良いリフレッシュになります。

自然の空気や匂い、光の移り変わり――それら五感を通して得られる情報は、想像以上にインスピレーションを与えてくれます。「音」は、結局“感じる力”から生まれてくるのだと実感します。

また、誰かと話をすることも大きなヒントになります。パートナーや友人との何気ない会話の中で、言葉や感情のやりとりがそのまま曲のモチーフになることもある。

人とのつながりは、創作にとってすごく大きな意味を持っていると感じます。


1日10分でも、音と向き合う

アイディアが出ないときこそ、完全に音楽から離れないようにしています。
たとえ10分でもいいので、音を聴いたり、シンセや別の楽器を触ったり、コードを弾いてみたり。「音楽と関わり続けること」自体が、自分にとってのリズムを守る方法です。

離れてしまうと、「もう作れないんじゃないか」という不安が生まれることがあります。だからこそ、小さな時間でも音に触れていると、“好き”という気持ちを保つためのバランスが取れる気がします。

制作に没頭できる日はもちろん理想ですが、ほんの少しの積み重ねが大きな自信につながると思っています。


アイディアは探すより、受け取るもの

最後に、私がいつも感じているのは、アイディアは“探す”ものではなく、“受け取る”ものだということです。無理に探そうとしても、焦りが先に立ってしまい、思考が硬くなってしまう。
でも、さまざまな刺激を受けながら「こうかもしれない」と小さな疑問を持てると、
その瞬間にふっと何かが“降りてくる”ような感覚があります。

創作の本質って、もしかしたらそういう「受け取る姿勢」にあるのかもしれません。
これからも、音に向き合いながら、自然に流れ込んでくる“インスピレーション”を大切にしていきたいと思います。