曲ができるときと、なかなかできないとき。
これは音楽を続けていると、誰にでも訪れるものだと思います。音楽に限らず、絵を描く人、文章を書く人、何かを作る人すべてに共通することかもしれません。
「作れない」時期には、決して才能がなくなったわけではなく、ただインプットが不足していることが多い気がします。
休むことも、大切な制作の一部
作曲を続けるようになって、私は「休むことの大切さ」を本当に実感しました。机に向かってひたすら音を重ねるだけでは、だんだんと感覚が鈍ってくる。
そんなときこそ、音楽から少し離れてみる。犬と散歩をしたり、家族とゆっくり話をしたり、本を読んだり、映画を観たり、旅に出たり。
そうした時間の中で、ふとした瞬間に「音」が戻ってくることがあります。五感で受け取ったものが、知らないうちに心の中で音楽になっているんですね。
インプットを別の形でアウトプットする
インプットしたことを、そのまま心にしまい込まず、何かの形で外に出してみる。それもまた、クリエイティブな循環のひとつだと思います。
最近は、こうしてブログの文章を書くことも自分にとって大切なアウトプットになっています。また、旅先で環境音をハンディレコーダーに収録するのも好きで、波の音や風の音、鳥の声などを録る時間が、少しずつ自分のライフワークになってきました。
音楽を作っていない時間にも、確かに「音楽の種」は育っているのだと思います。
焦りを感じたときに思い出すこと
SNSでは、他のミュージシャンが毎日のように新しい曲を発信していて、「自分も何か出さなきゃ」と焦ることがあります。 でも、そんなときこそ一度立ち止まって、「自分の音楽を誰に届けたいか」を考えます。
私の場合、一番に思い浮かぶのは、身近にいる人たち。自分の家族、応援してくれている人たちがいるからこそ、音を続けられている。その人たちの顔を思い浮かべると、また音楽に向き合う力が湧いてきます。
おわりに
たくさんの経験や出会い、そして心の動きが、次の音楽を生み出す原動力になります。作れない時期も、音が眠っているだけ。焦らず、たくさん感じて、また音に戻っていけばいい。クリエイターの皆さん、一緒に自分のペースで頑張っていきましょう。
